生活行為向上マネジメント推進協力校
【日本作業療法士協会認定学科】生活行為向上マネジメント(MTDLP)は作業療法実践の際に対象者の望む生活に焦点をあてるマネジメントツールです。このツールを用いることによって、①作業療法の対象となる様々な人の希望する生活に関する聞き取り、②その人の現在の状態の評価、③目標に向けた支援の一連の過程を円滑に組み立てることができます。
日本作業療法士協会では、卒後の作業療法士の生涯教育において生活行為向上マネジメントに関する講習会の受講を必修に位置付けています。本学は生活行為向上マネジメントの教育に必要な教員数と講義内容・時間数、臨床実習形態を整備している養成校のみが認定されるMTDLP推進協力校に認定されており、在学中からその理念や仕組みを学習する機会を多く設け、卒業後の高い臨床活動力につながる教育を実践しています。
実際のリハビリ現場を再現した充実の施設環境作業療法の対象となる人の数だけ生活があります。作業療法では、できるだけ実際の生活環境に近い環境設定で日常生活活動の練習を行うことが効果的であることがわかっています。本学科では高さが調節可能な調理台や車いす利用者用の洗面台といった生活機能に合わせた住宅環境、さらにダイニングから畳敷きの和室まで生活様式の違いにも対応した実習室を完備しています。
また、自動車運転再開のリハビリテーションに近年使われ始めているドライビングシミュレーターなどを体験しながら作業療法について学びを深めていきます。
ドライビングシミュレーターを使った実習高齢者や障がいがある方の自動車運転や地域での移動の支援を推進することも作業療法士の大切な役割のひとつです。作業療法士は、危険な運転者を早期・適切に評価し能力に応じた運転者教育(再教育または生涯教育を含む運転リハビリテーション)を行い、安全運転寿命を延ばす支援をしています。
最新の筋電義手の体験授業病気や怪我などで片手を失うと日常生活や仕事に大きな支障が生じます。本学では、自らの意思で筋肉を動かし、そこから生じる電気信号により指を動かすことができる筋電義手の操作を体験する授業を行います。最新の筋電義手により、失った手を再び取り戻すことができます。
木工や陶芸などの様々な作業を体験する授業作業療法では、対象者のリハビリテーション手段として日常生活活動や生産的作業(仕事的な作業)のほか、木工や陶芸などの余暇的作業を用いることがあります。手先の動きの訓練だけではなく、これらの作業により自己表現ができることで生きがいとなったり、集中力の向上やリラックス効果なども期待できます。本学では、これらの作業を実際に体験し、それぞれの治療効果について学ぶことができます。