北海道文教大学

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教育目標

 

大学の教育目標

 北海道文教大学は、3学部6学科2専攻、4研究科からなる小さな若い大学である。その起源は、鶴岡新太郎・トシ夫妻が道民の食生活改善及び栄養指導を行う技能者の養成という目的をもって、1942年に全国6番目の栄養学校として、「北海道女子栄養学校」を設立されたことに遡る。爾来、短期大学を経て4年制大学に至る長い歴史の中で、本学は鶴岡イズムともいうべき実学重視の校風を培い、多くの有為の人材を社会に送り出してきた。

 今日、大学には多くの自由裁量が認められる反面、社会に対する説明責任が強く求められている。このような状況に鑑み、ここに私たちは、鶴岡学園理事長であり、北海道文教大学、及び同短期大学部学長でもある鈴木武夫先生の下に、先人が築いた教育に関する基本理念を再確認するとともに、北海道文教大学が新世紀における実学の創成、伝承の拠点として発展する為の中・長期的な目標を、以下のように定める。

1. 未来を拓くチャレンジ精神

 本学園の設立者である鶴岡トシ先生は、「清く 正しく 雄々しく進め」という学訓を残された。「清く」とは、真理を探究する明哲な頭脳であり、「正しく」とは、言ったことは必ず守る表裏のない誠実な精神を指し、「雄々しく進め」という言葉には、失敗を恐れないチャレンジ精神の称揚が込められている。北海道文教大学の初代学長、高橋萬右衛門博士は、外国語学部創設に当たり、設立者が残した学訓に「他者の立場に立って考える心」をつけ加えた。これは人間科学部の「もてなしの心」にも通じる。我々は、先人が残した言葉を心に刻み、これからも育成していかなければならない学園の基本理念は、豊かな未来を拓くチャレンジ精神にあることを確認する。

2. 科学的研究に基づく実学の追求

 鶴岡学園は、長い間、わが国の栄養士養成と食文化教育の一翼を担ってきた。その目的は、食生活改善および栄養指導を行うための実践的学問の追求であり、また同時に関連する学問領域の真摯な研究を通して、人間の科学としての教育に貢献することであった。外国語・保健・医療・福祉に係わる教育研究の目的も、これと変わらない。我々は、北海道文教大学における教育研究の目標は、実学の追求にあることを再確認し、徹底した基礎教育を行い、ゼミナールを中心に専門性を高め、併せて各種修学情報を蓄積するITシステムを活用して、学生一人ひとりの可能性の伸長に努める。

3. 充実した教養教育の確立

 北海道文教大学の学則には、「豊かな人間性を涵養するため幅広い知識を授けるとともに、理論と実践にわたり深く学術の教育と研究を行い、国際社会の一員として、世界の平和と人類の進歩に貢献し得る人材の育成を目的とする」とある。我々は、学問の教育研究を単なる専門的知識の集積に終わらせることなく、世界の平和と人類の進歩に役立たせる高い見識と総合的判断力を備えた、豊かな人間性を涵養する為に、全学教養科目運営委員会を中心に充実した教養教育の確立に努める。

4. 国際性の涵養

 現代社会の国際化および情報化の進展に伴い、国際的な感覚と高度な語学力を備え、異文化に対する正しい理解と協調の精神を持ち、国際社会の中で主体的に行動できる人材の育成が急務になっている。このような社会的要請に対処し、北海道文教大学においては、学生および教職員の国際性を涵養し、国際社会の発展に寄与する為に、海外留学・研修の機会を拡大するとともに、留学生・外国人研究者を積極的に受け入れ、世界の人々との文化的・社会的交流を促進する。

5. 地域社会との連携

 新しい大学像は、地域社会との連携なしには考えられない。本学は、社会人入学制度や科目等履修生の制度を活用して、リカレント教育の推進を図るだけでなく、大学図書館等の大学施設を市民に開放し、バラエティーに富んだ、公開講座を提供して、地域の要求に応える。もとより、本学の教育において、社会での研修や実習が必須であり、これなしには、外国語・保健・医療・福祉の教育は考えられない。今後とも、「キャリア開発支援教育」の考えに立って、学生の臨地実習、インターンシップ、ボランティアならびに、産学協同事業等を積極的に推進するとともに、地域社会との連携を深め、地域の発展に貢献する。

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