2023年09月29日
今年もたくさんの皆様にご協力をいただき「アウトドア・ツーリズム研修(1年前期)」を行いました。
国際学部の「国際教養学科」と「国際コミュニケーション学科」では、夏季休業期間に集中的に行う『アウトドア・ツーリズム研修』という科目があります。この科目は、①自然環境、社会、文化、歴史等についての専門知識を身につける、②北海道、日本及び世界諸地域の課題に対応できる情報処理や分析能力、論理的・批判的な思考や判断をする能力を身につける、③世界各地域の活性化につながるための異文化コミュニケーション能力を身につけることを目的に行われる学外学修(研修)です。この学外学修を通じて、グローバル社会の中で世界の人々と共生・協働することを可能とする国際性や柔軟で前向きなコミュニケーション能力を備え、世界と繋がるために地域社会を理解し、その活性化に向けて 発信できる国際感覚も身につけるとともに、問題解決のために必要な情報を収集分析し、適切な判断を主体的に 下すことができる(思考・判断・表現)能力を育成していきます。
また、アウトドアは競ったり争ったりするのではなく、自然と触れ合いながら思いっきり身体を動かし楽しむ ことができます。そのため、運動が少し苦手であっても、インドア志向であっても、アウトドアガイドのきめ細やかな目配りや気配りなどの配慮をいただきながら、それぞれのペースにあわせて楽しめることができます。そのため、高校生から大学生になった多くの 1 年生に、この科目を通じてアウトドアにチャレンジし、自然と触れ合うことが楽しいということを知ってもらいたいと考えています。
今年は、44 名の学生が履修し、「実施研修」を 7 日間(8/21-25:4 泊 5 日富良野エリア、8/28-29:1 泊 2 日 日高・安平エリア)行いました。
初日の 1 日目は、本学と包括連携協定を結んでいる富良野市、富良野商工会議所、ふらの観光協会との開講式 を行いました。その後は、富良野市の山部地区の会場へ移動し、コミュニケーションを深めるためのプログラム を行いました。2 日目は、早朝に熱気球体験と同仕事体験、午前は雨などの代替えとなるインドアプログラム(ジャムづくりなど)、午後は英語で指導を受け、ラフティングのガイド体験を行いました。3 日目は、南富良野町の落合に移動し、高低差が激しい川でのライフティング体験を行いました。午後からはラフティングの仕事体験や、 アウトドア全般の仕事についてのお話をお聞きしました。4 日目は、朝から気温が高く熱中症注意報が出ていた ため、午前は予定いたプログラムを中止し、各自のフィールドワークの時間としました。午後からも外のプログ ラムを短縮し、屋外で行う予定だった環境プログラム(富良野自然塾プログラム)を室内で行っていただきまし た。5 日目は、富良野エリアの中で一番身体を使う「登山」です。今回は、6名の登山ガイドに引率いただきな がら、上富良野町十勝岳温泉エリアの望岳台から白銀荘までのコースにて行いました。登山も、運動が多少苦手な学生であっても、自分のペースで楽しむことができます。好き嫌いは分かれますが、登山の体験をとおし、乗り越えた後の達成感などを得て欲しいと考え行っています。休日を挟み7日目は、本学と包括連携協定を結んでいる平取町の二風谷(コタンがあるエリア)で、ハイキングしながらアイヌ文化(食、生活、歴史など)について学びました。8日目午前は、新冠町で、北海道道アウトドア資格制度の一つでもあるトレイルライディング(乗馬)体験を森林コースで行いました。午後は、包括連携協定を結んでいる安平町で、コロナ禍にもブームとなっ たキャンプで行われるテント設営や焚火などを7つのグループに分かれておこないました。キャンプは、学生間 でも経験の差がありますが、この科目を通じ、改めてキャンプの基礎となることを見つけてもらうこと、また、 自然と触れ合い共同で作業する中で、学生間や教員とのコミュニケーションを深めてもらうことなどを目的として行いました。
事後研修では、アウトドアやフィールドワークの体験から、富良野エリアにたくさんの大学生が来てもらうための案を、それぞれの学生に考えレポートを提出してもらいました。また、9 月 11 日〜14 日に北海道各地で行われたATWS(Adventure Travel World Summit)の開催にあわせ、アドベンチャートラベルがかかげる5つの価値(①いままでにないユニークな体験、②自己変革、③健康であること、④挑戦、⑤ローインパクト)を踏まえたツアー作成なども行いました。事後研修のレポートは、机上で得られない実際の学外での体験から、分析がしっかりできているものも多くあり良かったと思います。
このように、「アウトドア・ツーリズム研修」では、学外での実施研修や、学内での事前・事後の研修を行い夏 季休業期間に行っています。もし、この文章を目にしている高校生の方がいましたら、本学へ入学した際は、是非「アウトドア・ツーリズム研修」を受講してください。一緒に学外に飛び出して勉強しましょう!( 担当教員より)
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