2025年03月15日

国際学部・野球部員のスリランカでの研修報告

2月19日~27日に、国際学部に所属する野球部員18名がスリランカを訪問しました。今回の訪問は、国際学部2年生の必修科目である短期海外研修の一環として派遣したものです。スリランカは過去20年、JICA協力隊員が現地の子どもたちに野球を教えており、その教え子が今はアジア野球連盟の副審判長をしていたり、日本のクラブチームに所属している選手も輩出しています。今回は、協力隊員が指導している小学校を訪問し、野球交流を行いました。子供たちは数少ないグローブを友達と共有して、本学の選手と練習をしました。母国語であるシンハラ語、学生は英語での交流となりましたが、和気藹々、大変なごやかな交流となり、想定外の時間超過となりました。

 

今回のスリランカ訪問のもう一つの目的は、昨年、スリランカの野球普及の支援のために広く市民の方々から集めた野球道具と文房具を持参し、贈呈式を行うことでした。帰国前日の25日にスリランカ日本大使館をお借りし、磯俣大使、スリランカ野球連盟会長に参加頂く形で、贈呈式を行うことができました。磯俣大使からは、現地野球場の建設やJICA協力隊による野球支援に日本政府が支援している中、本学の支援のみならず、野球交流を行ったことに対して謝意がありました。また、野球連盟からは、野球を通じた同国の青少年育成へ本学の力強い協力に感謝する、との言葉を頂きました。

 

最終日に、JICA事務所にて、研修成果の最終報告会を開催し、全員が研修成果をスリランカの山田所長や職員の前で発表しました。山田所長からは、スポーツを通じた国際交流の重要性は以前より承知していたが、今回のようにチームとして訪問し、多様な交流を行って頂いたことは初めてであったが、大きな成果が得られた、次年度以降も継続して来訪してもらいたい、との発言がありました。

 

今回の訪問では、学生も式典の中で英語でスピーチをする機会が2回ほどありました。1回目は1,000人以上の聴衆の前でのスピーチ、2回目は日本大使館でのスピーチでしたら、いずれも堂々とした素晴らしいスピーチでした。

 

今回は、ほとんどの学生にとって初めての海外であり、初めは緊張した感じでありましたが、後半になると、町の人たちなどとも、言語の違いを超えた交流を積極的に行っていました。初めての海外という中で、将来海外留学をしたいという思いを持った学生が何人か出てきたことは、国際学部の研修の一つの成果であると思います。

 

国際学部は、このような世界の課題を身近に感じる研修を引き続き行ってきます。

 

3月22日のオープンキャンパスでは、現地の様子も少し話をさせて頂きますので、是非、国際学部のイベントにご参加ください。

 

大使館での野球道具贈呈式(1) 大使館での野球道具贈呈式(2)
大使館の贈呈式でスピーチする佐々木君 現地の小学生と交流する部員
大使館前にて JICA事務所にて
JICAでの学生発表 大使館の贈呈式で贈られた野球道具
現地の小学生との交流終わりの会 現地の小学生との交流の一コマ

 

この記事をシェアする