2021年09月06日
【包括連携協定】神田女学園中学校高等学校と協定を締結しました。
8月30日(月)、本学は神田女学園中学校高等学校と包括連携協定を締結いたしました。
本協定は、北海道文教大学と神田女学園中学校高等学校のそれぞれが、相互間の信頼関係を構築して、学問、スポーツ、文化などの幅広い分野における学生及び生徒の進学やキャリア構築を支援するとともに、教育・研究に関する相互理解の促進に取り組むことを目的としています。
〇包括連携協定締結調印式でのコメント
【神田女学園 理事長 高橋順子】
神田女学園中学校高等学校は、日清戦争の前年の明治23年に創立され、現在東京都千代田区に位置する、今年で創立131年を迎える古き女子伝統校です。初代校長は竹沢サト。苦学して東京女子高等師範学校を卒業し、当時極めて低調だった女子の高等教育の必要性を痛感し、志を同じくする地域の有志と協力して、まだ珍しい高等女学校を創立いたしました。その後いくつかの戦争・震災などの多くの試練に見舞われながらも、教職員の努力、地域の人々のご支援をいただき、女子教育の火を消すことなく、およそ3万人の卒業生を世に送り出してきました。竹沢サトは「目的一貫」「汝の敵を愛せ」という言葉を残しており、この言葉から、本校の校訓である「清愛勤朗」が作られました。
古き女子伝統校であるというだけでなく、近年女性の社会進出を受けて、世界のどこででもたくましく生きていくことができる女子の育成を目指し、外国語教育、海外からの留学生の受け入れ、本校生徒の海外での中長期留学(短期3か月~長期2年)、などを実施しており、海外の高校・大学との交流にも力を入れています。本校では、中学校3学年次に英検準1級に合格する生徒が多くあり、第二外国語として中国語・韓国語・フランス語を学ぶことができます。中国語はHSK(中国語検定試験)において、最上級の6級合格者も毎年排出しています。
また、常勤の教員45名のうち、12名が外国人となっています。そして、日本人教師の中にはバイリンガルが10名以上おり、グローバルな取り組みに力を入れた学校です。さらに、2年間海外で学ぶことにより、3年間で本校と海外の高校を卒業できるダブル・ディプロマ・プログラムを2年前から実施しており、各方面より注目を集めています。しかし、国際系だけでなく、本校では作業療法士・理学療法士・看護師・栄養士など、医療系の進路を目指す生徒が年々増加傾向にあり、こうした職業は女子にも人気のある分野でありまして、中学生の時から目標を定めて勉強している生徒もいます。
この度ご縁があり、まさに医療系の学科を有する北海道文教大学と包括連携協定を締結することができ、両校の間で様々な交流が進み、本校の生徒の将来にとって大きな収穫になるのではないかと確信しています。本日の調印式が第一歩となり、両校の間で良い刺激を受け合って、共に発展することができれば幸いです。今後ともよろしくお願いいたします。
【北海道文教大学学長 渡部俊弘】
本日、こうして調印式を迎えることができ、大変嬉しく思っています。
本学は、1942年に「北海道女子栄養学校」として開校してから、1963年に「北海道栄養短期大学」と改組転換したのち、1999年に、現在の四年制「北海道文教大学」となりました。現在は男女共学の大学ですが、創設者である鶴岡トシ・新太郎夫妻が、北海道での栄養教育、そして女子教育が必要だという志の下、戦時中に北海道女子栄養学校として創立したことを踏まえると、女子教育のルーツとも言える神田女学園中学校高等学校と協定を締結できたことは、大変光栄です。人の教育に携わる機関として、社会情勢に合わせ、同じ志を持つ教育機関と連携することは極めて重要であると言えます。私が東京農業大学の副学長を務めていた頃から、神田女学園の名前は聞き及んでおり、また、本学の渡部淳学部長との縁もあり、こうして深い関わりを持つことができました。
令和3年度は、本学の附属高等学校・附属幼稚園が恵庭市に新築移転、大学では国際学部が新設され、この恵庭市でのプラットフォームをより大きなものにし、グローバル化に力を入れていきたいと考えています。今後は、附属高校と連携した高大接続だけでなく、神田女学園中学校高等学校との連携で、中高大の接続に向けての取組を行うことで、より丁寧な教育を行っていけるのではないかと期待しています。
北海道文教大学の母体である鶴岡学園は、新潟から北海道にやってきた鶴岡トシ先生、東京からやってきた新太郎先生の新しい視点により創立し、発展を続けて来ました。こうした、異なる視点を持つ人々との関わりで、新たな発展が生まれていくことでしょう。東京の学校である神田女学園から見た、北海道の自然の良さ、また北海道文教大学の建学の精神について、新たな見方が生まれることで、更に有意義な発展に繋がっていくと確信しています。
〇神田女学園中学校高等学校について
(公式HPはこちら)
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