2023年11月06日

恵庭市との共同研究発表について

8月26日(土)に開催された、日本地域創生学会2023年度総会・研究大会において、「『いきいき百歳体操』の現状と課題ーサロンサポーターのアンケート調査からー」と題して発表が行われました。

 

 2020年4月の調査で、恵庭市の介護認定率は北海道内35市の中で一番低いことが報告されています。
 

 厚生労働省が掲げる介護予防の理念に対する具体的なアプローチの1つとして、恵庭市は地域住民の参加・社会活動の場として平成19年より「いきいき百歳体操」の推進に取り組み、現在では約40箇所の恵庭市内のサロンにおいて予防介護の活動が行われています。

 

 本学と恵庭市との共同研究(2014年8月28日 包括連携協定締結)において、アンケート調査と実態調査により、恵庭市の実施している「いきいき百歳体操」の取り組みが介護予防に与える因子を検証し、高齢者のQOL向上に貢献することを目標に、「恵庭いきいきプロジェクト」と題して、サロン参加者を対象に、身体機能の測定、栄養・精神状態、生活習慣などに関する実態調査を行っています。

 

 2022年度は、研究経過報告として佐々木らがBMC Geriatrics(2022)で報告しており、2022年7月より限定したサロン参加者に対し活動量の計測や「いきいき百歳体操」のエネルギー消費量等に対する実態調査の介入も実施することができました。

 

 2023年度はサロン代表者に対する現状と課題、サロン運営をサポートするサポーターと呼ばれる養成講座終了者に対するアンケートを実施し、その現状を日本地域創生学会2023年度総会・研究大会報告で報告しました。

 

 さらに恵庭市の保有する国保被保険者情報を対象とし、健診・医療・介護情報を用いて「いきいき百歳体操」による介護予防効果を検証するためのデータ解析を進めるとともに、研究成果をまとめ、論文にて発表する予定となっております。

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